夢工房の家づくり
小学校5年生のころ、環境教育に熱心だった担任の先生の影響で、「将来は地球に優しい仕事に就きたい」と漠然とした思いを持っていたという社長の高野。
長年の環境に対するそんな想いが、現在の自然素材に関する知識につながっています。「本当に健康や環境のことを考えるのであれば、“自然素材っぽい”ではなく、本物の自然素材にこだわりたい」。夢工房は、髙野のそんな想いがきっかけで、できた会社です。
ここでは、代表髙野の想い、夢工房が生まれた経緯を振り返ってみます。
私は、幼い頃 環境を守る仕事がしたいと漠然と考えていました。
しかし、そんな事を忘れかけていた青春時代、
大学生になった私は、若者らしくスキー場に遊びに行ったりして楽しむ日々を送っておりました。
そんなある日、ふと思ったのです。
なんで自然の中に居るとこんなに癒されるのだろう。
心も体も元気になる感覚、自然の持つ素晴らしい力を感じながら、
再び自然に対しての想いが蘇ってきました。
しかし、その一方で「リゾート開発は自然破壊ではないのか?」
という疑問が自分自身の矛盾として立ちはだかってきました。
その疑問を自分なりに考えてみようと卒業論文のテーマを
「日本のリゾート開発の展望と問題点~人間と自然の共存を考える」としました。
そこで感じた事は、ヨーロッパ等と違い日本の開発は商業主義でスクラップ&ビルドという考え方が
優先されているという事。
そして就職先を決める時期になり、
この状況を変えるに為に「一番自然破壊をしている業界に就職しよう」と建築業界を選び
大規模マンションやリゾート開発を手掛ける大手ゼネコンに就職しました。
大手ゼネコンで最初に担当していたのは、
有効な土地活用法をオーナー様にご提案する営業です。
幼いころに考えていた「地球に優しい仕事をしたい」という気持ちは持ちつつも、
営業の仕事はとても面白く、やりがいを感じて働くことができていました。
入社5年が経ったある日、会社で「リフォーム部門」が新規で立ちあがることになりました。
古いものを適切にメンテナンスすることで闇雲に壊したりするのではなく家を長く大事に使う、
それがリフォームの素晴らしい魅力です。
私は「これだ!」と思い、自らリフォーム部門に異動を希望しました。
やる気に満ちて異動したリフォーム部門。
しかし、実際始まってみると「古いものを生かす」という考えや「お客様の希望に沿う」ということは、
あまり重視されていない印象を受けました。
壁紙でさえも、お客様が自由に選ぶことができないのです。
「安いから」「メンテナンスしやすいから」という理由で、
人工的なビニールクロスを使うことが当たり前でした。
大手のゼネコンの自社管理物件のリフォーム事業では、「効率」ばかりが求められます。
「このままではいけない」という思いが日に日に強くなっていきました。
また、地球環境に明らかに悪影響を及ぼすばかりか、
人体にとっても害となり得るものをご提案し続けることに、大きな疑問を抱きます。
リフォーム部門に異動して3年目「会社にいては、理想の住まいづくりはできない!」と退職、
そして独立することを決意しました。30歳の時でした。
「小さくとも、人と向き合って仕事をしていこう」と決めて独立したものの、
しばらくは、大手リフォーム会社の下請けの施工店として、どんな仕事でもがむしゃらにやっていました。
1人で現場監督をし、職人を集め、複数の現場を掛け持ちしながら、売上を伸ばしていく日々。
気づけば、独立から2年が経っていました。
そんなある日、元請けの担当者と
「お客さんが長く心地よく住めるよう、使う素材を安価な量産品だけでなく、
もっと良い物も選択肢に入れてはどうだろう?」
と話をしたことがありました。
すると、担当者が「いいよ、どうせ客には何を使ったってわからないんだから」と言うのです。
怒りがこみ上げてきました。
それは、その担当者に対するものだけではなく、
むしろ、このような仕事をしている自分自身に対する怒りです。
この時、私はもう一度決意をしました。
「下請けを辞めよう。地球にも人間にも優しい素材を使って、お客様の心に寄り添った家づくりをしよう。
自分の行動で、業界の悪しき慣習が少しでも良くなっていけばいい」と。
「夢」の住まいを現実にする「工房」、夢工房はこのようにして生まれました。
リフォーム・リノベーション会社としての夢工房は、このように船出しました。