こんにちは!施工管理の橋爪です。
毎日使うお風呂。お風呂が一番リラックスできる場所、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなお風呂にもいくつか種類がございます。
今日はお風呂についてお話をしていきたいと思います!
目次
自分の家のお風呂はどのタイプ?浴室3つの種類
現代のお風呂は、「在来浴室」、「ユニットバス」、「ハーフユニット」の3つの種類がございます。
①ユニットバス
②在来浴室
③ハーフユニットバス
①と②はよく耳にすることが多いのではないでしょうか。
皆さまが現在お住まいのお風呂はどのタイプでしょう?
3つのお風呂の違いや、メリットデメリットをご紹介いたします。
ユニットバスのメリット・デメリット
※出典:Panasonic Lクラス
ユニットバスは今一番メジャーなタイプのお風呂です。
壁や天井、床のパネル、浴槽、その他シャワーヘッドなどの部材が全て工場で作られ、
職人さんたちがそれらを現場で簡単に組み立てられるよう、全てセットで入ってきます。
ユニットバスの施工中、外側から見た写真です。
1枚目の写真を見て頂くと分かるように、壁パネルなどの継ぎ目を最少にしておりますので、防水性能が高くなっております。
また、様々なメーカーからユニットバスの商品が出ておりますため、種類がとても豊富です。
強みや機能がそれぞれで、お客様が求められているものが見つかるかもしれません。
そして多くのメーカーは、ユニットバスのセットプランを用意しておりますので、施工方法等を考えても、全体的にコストパフォーマンスが高いものとなっております。
上記のメリットに対し、デメリットもございます。
〈サイズに限りがある〉
規格サイズが既にあり、お風呂を設置したい箇所に合わせてサイズを決めなくてはなりません。
ユニットバスのカタログ等をご覧頂きますと、「1618」や「1216」と言った数字を見かけるかと思います。
この数字は、浴槽の長さ(図面上での横幅)とユニットバスの長さ(縦幅)を示しております。弊社が作成した図面(下)にも「1217」とありますね。
このようにユニットバスは規格サイズが決まっておりますので、選べるサイズに限度がある、ということになります。
〈素材の豊富さや窓の位置などに対する自由度が少ない〉
ユニットバスはお掃除のしやすさや組み立ての簡略化などに重きを置いておりますため、タイルやヒノキを使って雰囲気を出したい場合や、窓の位置などの自由度はございません。
しかし、今は様々な壁パネルがございますので、「お掃除のしやすさと、木の雰囲気を一緒にしたい!」という方は、木目調のパネルを扱っているメーカーをご覧になってみてはいかがでしょうか。
在来浴室のメリット・デメリット
施工事例をもっと詳しく見る> 「いつもいっしょ」
ひと昔前の一戸建てや、築30年以上の団地などは在来浴室が主流でした。
在来浴室は、天井・壁・床が全てタイル貼りで、浴槽の横に給湯器(バランス釜)があるお風呂をイメージされるのではないでしょうか?
「在来浴室って古くない?」…そんなことはございません!
壁・天井・床に適切かつ、風合いの良い材料を使用することができます!
例えば、壁・天井には自然素材らしさあふれる板貼りが可能です。
杉やヒノキ、米松を貼ったり、可愛いタイルやカッコいい石等を施工することができます。
床には水はけを考えてタイルや石、足に優しいコルク等を貼ることも◎
また、メーカーのセットプランと違い、浴槽や水栓等をそれぞれでお選び頂けます。
施工事例をもっと詳しく見る> 「atelier」
デメリットとしては…
〈材質の清掃に気を遣う〉
ユニットバスのお掃除のしやすさに比べて、タイルの目地のカビや木材の清掃に気を遣わなくてはなりません。
〈施工費が高い〉
木造住宅の場合は、基礎工事や防水工事が必要で、材料費に多く金額がかかってしまいます…
「お風呂が一番のリラックス場所!」というかたはお風呂に予算をかけて頂くのも良いかもしれませんね!
ハーフユニットのメリット・デメリット
※出典:TOTO Half Bath 08
ハーフユニットとは、皆さんご存知でしょうか?
(私は最近知りました…)
ハーフユニットは、その名の通り半分ユニットバス、もう半分が在来浴室ということです。
どの半分かと言いますと、浴槽から下(浴槽+洗い場+床)がユニットバス、それより上が在来浴室ということになります。
よって、メリットデメリットも合わさってくるイメージですね。
洗い場と浴槽は工場で作られた状態で現場に入りますので、防水性能が高く、防水工事の量が少なくなります。
また在来浴室のように、板貼りやタイル等、浴槽より上の壁の素材を選ぶことができます。
そうしますと、浴槽より上は下側に比べると少しお掃除に気を使わなくてはならない、ということになります。
加えて、今現在は商品の種類があまり多くないため、浴槽やサイズの限りがあります…
今後ハーフユニットが流行となり、たくさんの種類が出ると良いですね!
まとめ。理想に適した浴室を選ぼう
最後に、三種類の浴室の特徴をもう一度一覧にまとめました。
それぞれの特徴を比較してみて、理想のお風呂にするにはどの工法が相応しいのか、ぜひご参考にしてみてください!
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ユニットバス | ・施工が容易 ・メーカーや種類を選べる ・防水性能が高い ・コストパフォーマンスが高い |
・自然の風合いがない ・規格サイズが決まっている |
在来浴室 | ・壁、天井、床に風合いの良い材料を選べる ・浴槽や水栓等のアクセサリーを選べる ・サイズを気にしなくていい |
・施工費が高い ・材料の清掃に気を遣う |
ハーフユニット | ・浴槽より下の防水性能が高い ・防水処理の量が少なめ ・浴槽より上の材料を選べる |
・浴槽やサイズの種類が少ない ・浴槽より上は清掃に気を遣う |
お風呂の種類はざっくり3つですが、材料の選び方によって様々なお風呂が出来上がります。
皆さまがどこに一番こだわりたいか、それによってお風呂の種類が決まってくるかと思います!
比較表を見て、お風呂を決める際の第一歩にしてみてくださいね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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