こんにちは。すみです。
本日はわたくしが担当させていただいております、横浜市金沢区S様邸のマンションリフォーム・リノベーションの様子をご紹介いたします。
この度のリフォーム・リノベーションはほとんどに手を入れたフルスケルトン工事で、特にリビングダイニングの空間にはたくさんのこだわりが詰まっております♪
天井の一部をコンクリート躯体現しにして無骨な雰囲気のアクセントを設けつつ、床に無垢オーク材、壁の珪藻土など、温かみのある自然素材をプラスして、ラフさと温もりを両立。
S様のセンスの塊!な見どころ満載なリノベーション工事なのです!
ぜひこれからリフォーム・リノベーションをお考えの方にもご参考にしていただけたら幸いです。
目次
【リノベーションDATA】
建物:横浜市金沢区マンション / 平米数:94.37㎡ / 間取り:3LDK+ウォークインクローゼット / 家族構成:ご夫婦+お子様
解体後、まずは居心地の良い空間にするための下準備から。スラブ床の「不陸」を整える
この度のリノベーションではリビングはもちろん他の居室もすべて床下地から作り直す計画です。
マンションの場合、マンションのスラブ床(壊せないコンクリート躯体部分)の上に床下地材→床仕上げ材(フローリングやフロアタイル)と作っていくのですが、それ以前に、そもそもの躯体の床がまっすぐでないと下地もまっすぐに作ることが出来ません。
そしてそのような事態は、実はリノベーション工事の現場ではそれほど珍しいことではありません。
「部屋でビー玉を転がすところころ転がる=床が傾いている!」というようなことをよく耳にするかと思いますが、年月が経過すると、多少の傾きや歪みが出てくることもありますので、少しでも傾いているなら悪い家なのかな・・・と、そこまで心配する必要はございません。
(もちろんめまいがするくらいの不陸があれば危険といえますが、そこまでの傾きはなかなか出会いませんのでご安心を!)
今回はどのお部屋でも多少の不陸はございましたが、一番不陸の大きい個室が、お部屋の角と角とで2cm程の不陸がございました。
そうなりますと、その上から新たに施工するフローリングも真っ直ぐに施工できません。
ですので、このお部屋は、躯体床の上からモルタルを薄く塗り、不陸を最小限になるように調整させていただきました。
(写真は調整直後の様子。つややかです。)
リノベーションでは解体した後にこういったところを職人さんや現場監督で判断し、お客様にご説明の上、床を水平にするための調整作業や、木工事のための下準備も進めさせていただきます。
このひと手間で今後の生活の快適さ、そして出来栄えの良さがぐんとUPするんですね~。
次は床下地を施工。お部屋の用途に合わせて遮音置床と遮音マットを使い分け
マンションでの改修工事ですので、階下・近隣の方々への騒音への配慮も忘れません。
リビング・廊下は無垢フローリングを、他の個室には合板フローリングを採用いたしました。
どちらもフローリング自体には遮音性能を有していないものでしたので、床下地材で遮音規定をクリアする必要がございます。
そこで今回のお住まいでは、遮音用の「遮音置床」と「遮音マット」の2種類をうまく組み込みました。
大まかに分けると以下のような形で区分しました!
● 遮音置床・・・キッチン・洗面室など給水排水・給湯管などを配管する必要があるところ。
● 遮音マット・・・リビング・個室など配管する必要がなく、かつ天井高を確保したいところ。
遮音置床はゴムの付いた脚を用いるので、床スラブ~下地材までの間に空間ができます。
その空間を利用して、給水・排水・給湯の管を通します。
マンションによってはキッチンや洗面など、水回りの周囲だけ床が上がって“段差”ができているお住まいもあるかと思いますが、それはこのためです。
今回は基本的には床の段差はできないように仕上げており、それもこの置床の脚の高さを調整して作っています。
遮音マットは、1cm程の厚みのマットになります。
置床と違って床下に空間ができないので配管は通りません。
ただその分天井高を確保でき、広々とした空間を作ることができます。
どちらも遮音性能はございますが、マンションによって規定が異なりますので、併せてご提案させていただきます。
LDKはスケルトン天井。コンクリート躯体現しは建物によってそれぞれ独特の“表情”がある
約23帖の広々としたLDKの天井は躯体現しにする計画です。
最近は雑誌などでも、コンクリートの躯体現しに鉄管による露出配管といった空間を目にする機会が増えてきたように思います。
リノベ前はこの天井の躯体(マンションの構造体)に直接クロスが貼ってありましたので、剥がしてみてその状況を見て判断をしようとS様とお話しておりました。
現場によっては、ひびがだいぶ入っていたり、昔の墨出し(寸法の下書き)が残っていたり、あまり状態が良くないこともございます。
どきどき、、、、、どきどきしながら剥がしてもらいました。
見てください!程よくラフな感じで、クロスのパテ跡(黄色)もアクセントになり、かっこいい天井がお目見えです!
この年月を重ねた風合いが、無垢床や家具の木の質感と合いそうです。
少し無骨な感じがお好みであるS様にも見ていただき気に入っていただけました!一安心です。
また完成しましたらご報告いたしますのでお楽しみにお待ちくださいませ。
玄関にも一工夫。框を斜めに切ることで空間を有効活用
こちらが玄関を入ったところの写真です。
現在、絶賛工事中なのでまだこだわりポイントが少ししかお伝えできず恐縮なのですが、今日は玄関の「框「(かまち)の形」を見ていただけたらと思います。
元々は四角形の玄関だったのですが、ここはあえて玄関框を斜めにしました!
デザイン的に洗練された印象になりますし、玄関を入って右側にオープン可動棚にて靴を収納予定ですので取りやすさも兼ね備えております。
また玄関入って正面の壁には有孔ボードを設置する予定で、そこに帽子やバッグなどをかけて、ディスプレイするようにお使いいただけます。
玄関は入ってすぐなので、お気に入りの空間だと早く帰ってきたくなりますよね。
まとめ。次回リノベーションレポ完成編もお楽しみに♪
さて、この度はマンションリフォーム・リノベーションの解体・木工事の状況についてご紹介させていただきましたがいかがでしょうか。
また完成した様子も後編にてご紹介させていただきますので、楽しみにしていてください♪
解体・木工事中の様子は内装が出来上がると隠れて見えないところも多いので、とても貴重ですよね。
解体後検査などでお客様にも現場の状況を一緒にご確認いただく機会も設けているのですが、感動してくださり、写真を撮られる方もとても多いですよ~。
こういった工事中の様子や経験も含めて、リノベーションの楽しいところだよなーと私は毎回思っています!
ぜひ打ち合わせ~完成まで一緒に楽しくリノベーションをしてみませんか^^
弊社のショールームでの無料相談会 および オンラインでの無料相談会も随時実施いたしております。
素敵な出会いを楽しみにお待ち申し上げております。
最後までご覧くださりありがとうございました!
すみ
【関連記事】