こんにちは!施工管理の橋爪です。
今年の初めに同じ施工管理・早坂が、建築に関する用語を紹介するコラムを書かせて頂きました。
今回はそのパート2として、住宅にまつわる用語をご紹介していきたいと思います!
早坂と同じように、私も住宅・建築の世界に入ってから、初めて聞く言葉ばかりでした。
今回は日本人だからこそ知っておきたい「和」に関連する言葉をご紹介いたします。
目次
よく使う建築用語①「長押」
皆さま、「長押」と書いて、なんて読むかお分かりでしょうか?
「なげし」と読みます…!
和室でよく見るものですね。
そもそも長押は何のためにあるものなのでしょうか?
本来は柱と柱を支えるための構造材でした。
技術が発達すると共に、構造材としての役割は薄れてきており、装飾部材として付けられるようになりました。
こちらのお写真の長押は装飾部材としてつけられたものですね。
昔、武士が構造材の長押に刀を隠していたという説も…
そんな長押ですが最近は、和室から洋室に替える際、長押も一緒に撤去してしまうことが多い中、あえて長押や襖などといった和室要素を残して床のみフローリングに替える方もいらっしゃいます。
はたまた畳を残して壁はクロス、押し入れはクローゼットに替えるという方もいらっしゃいます!
よく使う建築用語②「枕棚」③「中段」
こちらはそのままの読み方で、「まくらだな・ちゅうだん」です。
まずは「中段」ですが、押入れの中の棚のことを「中段」と言います。
中段はお布団を収納するため、基本的に押し入れ内の目一杯の奥行で、お布団がしまいやすい高さで設置されております。
続いて「枕棚」は、上の写真のクローゼット内についている棚のことを、枕棚と言います。
名前のとおり、昔は枕を収納するための棚として使われておりましたので、中段に比べるとかなり奥行の浅いものです。
上記ではそれぞれ別のお写真でご紹介しましたが、枕棚と中段を同じ収納内に設置したり、枕棚と言いつつ、奥行を深くしたりと組合せは様々です。
皆さまがどのようなものを収納したいかをご相談して頂ければ、私たち夢工房スタッフがご提案致します!
続いて、日本の伝統建築を受け継ぐ大工さんたちが使う言葉を紹介いたします!
聞きなれない言葉ばかりです。
よく使う建築用語④「雑巾摺」
こちらは「ぞうきんずり」と読みます。
雑巾摺もなかなか聞きなれない言葉ですね。
雑巾摺と聞いてどのようなものを想像しますか?
雑巾を…摺(す)る…?
大正解です!!
押入れ内の床と壁が接するところに、細い木材が付いています。
これは、掃除機がまだなかった時代、雑巾で押入れの中を掃除していました。
その時に雑巾がする場所なので、雑巾摺と呼ばれております。
それではどういった役割があるのでしょうか?
1つ目は、壁を保護するための役割です。
雑巾の汚れが壁に付くのを防いだり、掃除機が壁に当たった時にキズがつかないようにしているものです。
押入れ内の巾木ということですね!
2つ目は、壁と床や棚との隙間を隠すための役割です。
木材は湿度によって伸縮する物です。無垢フローリングを施工する時と同じように、伸縮による床鳴りやたわみを防ぐために少し隙間を開けて施工します。
ただ、掃除がしにくいところにそのような隙間があってはほこりなどが溜まってしまいます。そのようなことを防ぐために、雑巾摺をつけているのです。
よく使う建築用語⑤「廻り縁」
最後は、先ほどの雑巾摺りの天井バージョンのようなものです。
「まわりぶち」と言います。
こちらは和室だけではなく、洋室に使われていることもございます。
天井と壁をきっちりと分けるときの線引きとしてつけていたり、雑巾摺と同じように木材の伸縮による隙間を隠すための役割を果たしております。
まとめ
お部屋事例を詳しく見る> 「和×北欧」
本日は「和」に関する建築用語をご紹介いたしました。
皆さまは幾つの言葉をご存知でしたでしょうか?
私は恥ずかしながら、この建築の世界に入るまでは知らなかった言葉たちです…。
近年、畳の和室はリフォーム・リノベーションの際にフローリングの洋室へ改修するのが一般的となってきております。
本日紹介したような長押や押入れがしっかりある和室の住居も少なくなり、少し寂しくもありますね。
「畳よりフローリングで統一したいから、和の要素はスッキリなくしたい!」
という方はもちろん、
「ゆっくり落ち着く時間・空間も欲しいので、和室は一部だけ残して洋室とのちょうどよいバランスを取りたい」
なんてお考えの方も、弊社のリノベーションプランナーに一度ご要望をお聞かせください!
皆さまのご要望に沿ったものをご提案致します!
皆さまが今お持ちのお荷物の収納方法や、和と洋のコラボレーションなど、ご希望がございましたら是非ご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。