夢工房 TOP » ユメノヒ|暮らしと住まいマガジン » リノベーションコラム » マンションリフォーム・リノベーションの給排水管交換って?壁や床下に隠れている配管の交換工事
ユメノヒ 横浜・川崎・東京で自然素材リノベーション・リフォーム・注文住宅を行う夢工房スタッフが綴る家と暮らしのWEBマガジン

横浜・川崎・東京の自然素材リノベーション・リフォーム・注文住宅
夢工房スタッフが綴る家と暮らしのWEBマガジン

マンションリフォーム・リノベーションの給排水管交換って?壁や床下に隠れている配管の交換工事

リノベーションコラム「マンションリフォーム・リノベーションの給排水管交換って?壁や床下に隠れている配管の交換工事」

こんにちは!
初めまして、夢工房で施工管理を担当しております、橋爪と申します。
男性が多い施工管理の中で、女性監督として皆さまの素敵なお住まいを作れるよう負けじと頑張っております!
ユメノヒでは、施工管理ならではの情報発信をしてきたいと思っております。

キッチン、トイレなど水回り設備に繋がる給水・排水管。そもそも水ってどこからきているの?

キッチン、トイレ、お風呂、洗面など、毎日の生活で必ず使う水回り設備ですが、そもそも、マンションそれぞれのお家の中に運ばれる水はどこから来ているのでしょうか?

マンションリフォーム・リノベーションの給水・排水管の交換って?写真2

マンションの玄関横には、必ず写真のような扉があります。
ここはパイプスペースと呼ばれており、中には、ガス・水道の計量メーター、給湯器があり、マンション各住戸の設備関係の大元が集合しております。
ここから、住戸内専有部分の配管を通り、キッチンやトイレ、お風呂へとお水が運ばれるのです。

お水が通るだけなのになぜ配管交換が必要?そのメリットは?

マンションリフォーム・リノベーションの給排水・配管交換って?写真3

以前リフォームをされた方の中には、「配管の交換はいたしますか?」と聞かれたことがあるかと思います。
では、どのような時に交換が必要なのでしょうか?

上の写真は築29年のマンションをリフォーム・リノベーションする際に床下を通っていた配管です。
この写真には様々な配管が映っておりますが、どれがどれだか分かりますか?

床下にある配管の種類と交換が必要なワケ

配管の種類、正解はこちらです。

  • ① 給湯管(水がパイプスペースから給湯器を通り、お湯になってからキッチンやお風呂に送られる管)
  • ② 給水管(パイプスペースから様々なところへ水が送られる管)
  • ③ ガス管(パイプスペースから給湯器、ガスコンロへガスを送る管)
  • ④ 排水管(使用した水が流れていく管)

 
と、さまざまな種類の配管が通っているのです。
そして、もし写真に写っているような給水・給湯管が使用されていた場合は、配管全交換をオススメ致します。
なぜかといいますと、こちらの給湯管には銅管、給水管には鉄管が使われております。
一昔前までは、丈夫で耐震性があり多く使用されておりましたが、最近はこれらの材質が使われることはありません。
というのも錆びやすい材質のため、劣化により穴が開いて水が漏れてしまったり、管の中で赤錆が発生して蛇口から赤水が出てくることがあるからです。

しかし「築何年のマンションは鉄管を使っている」などという明確な記録がないのです…。
リフォーム・リノベーション時はむしろ配管交換を検討する良い機会となりますので、築30年前後の中古マンションの場合は、解体をしたときに判断ができるよう、配管の交換工事も視野に入れておくと良いでしょう。

現在多くのマンションで使われている配管材へ!

現在は「架橋ポリエチレン管」もしくは「ポリブデン管」、いわゆるポリ管と呼ばれる樹脂のものが多く使用されています。
耐食性・耐寒性・耐熱性・耐久性に優れており、錆びが発生することもなく、長年設備工事をしている職人さんも「ポリ管の劣化による漏水は聞いたことがない」と仰っておりました。

マンションリフォームでの給水・排水管の交換って?写真4+1000

こちらは先ほどの写真のアフター写真です。
実際に銅管・鉄管からポリ管へ、給水・給湯・排水管を交換しました。これで漏水の危険性や赤水が出てくる心配がなくなりましたね!

どのマンションでも問題なく配管交換のリフォーム・リノベーションができる?配管工事の実例紹介

マンションリフォームでの給水・排水管の交換って?写真5+1000

いざ解体してみると、配管が床下のコンクリートスラブに埋まってしまっていた!なんてことも。
これらの管を引っこ抜いて交換するには、コンクリートを壊さないといけません。
コンクリートを壊すことを「はつる(斫る)」と言います。
はつり作業は大変手間がかかり、同時に費用もかかってきてしまうのです。
また、そもそもマンションによっては「コンクリートスラブには触らないでください」という規約がある場合もございます。

では「費用がかかるなら…」、「規約で禁止されているなら…」、「今回は配管全交換は無理なのかな…」といった理由で諦めてしまうその前に…!!
こちらの現場では、コンクリートスラブに埋まっている部分にはノータッチで給水・給湯管の全交換をしました。
では、どのようにしたのでしょうか?

床がダメなら天井に配管を!スケルトン改修だからできる解決方法

マンションリフォームでの給水・排水管の交換って?写真6+1000

見出しの通り、床がダメなら天井を通すという方法もあります!
写真の現場では、配管が埋まっていた床の、ちょうど真上の天井に配管をいたしました。
天井に懐があれば、このように天井を通すという方法もございます。
床や壁を残すリフォーム工事ではできない工事になりますので、これも全面リフォームだからこそできたメリットといえます。

スケルトンリフォームのメリットは間取り変更だけじゃない!フルリノベーション・フルリフォームの魅力とは!?

まとめ。築30年前後の中古マンションをリフォーム・リノベーションするなら給排水管の見直しも忘れずに!

給水・給湯・排水管についてご理解いただけましたか?
リフォーム・リノベーションと言えば、お家の中をどうしようか?とお考えになると思います。
もちろん内装やお使いになる設備も大事なポイントです。
しかし、今回ご紹介したような配管は目に見えない分、これから何が起こるか、今後何が起る可能性があるのかすぐには分かりません…。

配管交換の工事をせず、もし後で水漏れのトラブル等があった場合、配管交換のためだけにまた壁・床を壊すのは効率が悪いですよね…。
せっかくリフォーム・リノベーションをするのであれば、住居全体のことを考え、これを機に水回り設備の配管交換も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

「配管のことは全然わからない!」、「配管の全交換を検討しているのだけど…」という方はぜひお気軽にご相談ください~!

【関連記事】

スケルトンリフォームのメリットは間取り変更だけじゃない!フルリノベーション・フルリフォームの魅力とは!?

お家の中にある「段差」はなに?マンションリノベーションで「段差」の理由を解明

マンションのリフォーム・リノベーション施工事例一覧

【 記事のキーワード 】

他の記事も見てみる

施工時例も見てみる