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「長期優良住宅」とは?長持ちする家を建てて税制優遇*住宅性能の基準や条件は?

新築・注文住宅HOW TO「「長期優良住宅」とは?長持ちする家を建てて税制優遇*住宅性能の基準や条件は?」

こんにちは。設計の唐澤です。
みなさま年末に向けてお忙しい日々を送られていることと思います。
今回も長々と恐縮ではありますが、どうぞお付き合いくださいませ。

新築をお考えの方々は時折「長期優良住宅」という文字を目にしているかと思います。
そこで本日は、この「長期優良住宅って一体何なの?」という疑問にお答えさせていただきます。

「長期優良住宅」認定制度とは?

長期優良住宅とは、安心・快適な環境で長く暮らせるように、様々な基準をクリアした住宅のことを指します。
「つくっては壊す」という考え方から、「きちんと手入れをして長く大切に住まう」という考え方へ時代が変化したことで生まれた制度です。

2009年にスタートしてから、新築の一戸建て住宅の認定数だけで、現在1,004,152戸にのぼるそうです(2019年3月末時点)
現在、年間で建てられている新築着工数の約25%が認定を受けているとのことなので、4戸に1戸が「長期優良住宅」の家ということになり、
「断熱」や「耐震」など含め「性能」に関心が寄せられているのが分かります。

一方で、基準をクリアするとなると、それだけ費用もかかります。
そこで国では、そんな負担を減らすために「税制優遇」を取り入れています。

主な税制優遇としましては、

  • ・所得税の住宅ローン控除
  • ・所得税の投資型減税
  • ・不動産の登録免許税の軽減
  • ・不動産所得税の軽減
  • ・固定資産税の軽減
  • ・フラット35の金利の優遇

 
などがございます。
国土交通省や国税局のHPにも詳しいことが載っておりますので、ぜひご覧下さい。

「長期優良住宅」の認定を受けるためにクリアすべき基準とは?

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クリアすべき基準は、文字通り「ながく住める家にすること」です。
家が長持ちするための審査基準が9つあり、その基準をクリアするための住宅性能が求められます。

簡単ではありますが、木造一戸建ての住宅を例として挙げさせていただきますと、

  • ① 長く住める構造にしてあげること
    …劣化対策、耐震性、維持管理や省エネについて基準があります。
  • ② ある程度の大きさの住宅にすること
    …1階の床面積で40㎡以上、家全体の面積で75㎡以上の家を設計する必要があります。(※共同住宅の場合は55㎡)
     地域の実情によっては、これを下回っても認められる場合もございます。
  • ③ 地域の景観に馴染み、地域の環境に適した住宅とすること
  • ④ 長く住むことを前提に、維持管理の計画を行い、定期的に点検や修繕を行うこと
  • ⑤ 30年以上維持管理を行うこと
  • ⑥ 最低でも10年以内ごとに定期点検と修理を行うこと
  • ⑦ 無理のない資金計画であること

 
などなど…
細くて分かりづらいですが、ある程度の広さで質の良い住宅をつくり手をかけて使っていきましょう、という考えの元に設けられています。
今回は、①の「長く住める構造」について少しお話いたします。 

具体的に知りたい!「長く住める家」にするための条件

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長く住む家にするために必要なことは、大きく2つです。

「地震に強い家にすること、耐久性のある材料を使うこと」
「メンテナンスのしやすい環境を設計すること」

です。

土壌のシロアリ対策・基礎の仕様から、家を形作る柱や梁の樹種や強度まで、基準を満たした仕様にしていきます。
構造計算ではバランス良く耐力壁を配置することが大切であり、また家に大きな負担をかけすぎない間取りを考えていく必要があります。

また近年注目されている「省エネ」についても基準がございます。
断熱材や窓、設備機器等の商品を工夫して選ぶことで、少ない光熱費で夏は涼しく、冬は暖かい住宅にしていこう、というものです。
長く住むからには健康的な環境の中で暮らしたいですね。

そして、住んでからもメンテナンスのしやすい住宅にしてあげるために、床下・小屋裏への点検口の設置、床下を隅々まで潜れるスペースを設けること、万が一水回りに不具合が生じた時に点検できるような配管計画とすること、などをクリアしていきます。

夢工房の建てる家は「長期優良住宅」に対応しております

かつての住宅の大量生産の際に用いられた建材や工法が、今の日本の家づくりの基準となってしまい、従来の住宅の寿命は20~30年と言われています。
「長期優良住宅」で建てられた家は、正しくメンテナンスをすれば「100年長持ちする家」となるよう制度がつくられています。

夢工房のつくる新築・注文住宅でも「長期優良住宅」に対応しており、お客様のご要望をプランに起こしつつ、今お話しました内容も検討する必要がありますので、その都度ご相談させていただきながら取り入れて参ります。

一見すると基準が多くややこしい制度にも思えますが、愛着のある家に長く住むためには、何よりその家が安全であり、快適かつ健康的に住むことが大切であると思います。
少しでもこの制度にご興味を持っていただければ幸いです。

夢工房では横浜・川崎を中心に新築・注文住宅の相談会も随時させていただいております。
新しいお住まいをお考えの方はお気軽に夢工房へお問合せくださいませ。

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