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【実例あり】実家リノベーションのメリット・注意点を紹介

リノベーションコラム「【実例あり】実家リノベーションのメリット・注意点を紹介」

こんにちは、広報の鈴木です。

夢工房へは、さまざまな理由でリノベーションをご検討される方がいらっしゃいます。
最近では、実家の空き家化への不安、土地・新築の価格高騰などの理由により、実家のリノベーションを検討される方が増えているようです。

今回は、数多くのお住まいづくりのお手伝いをしてきた夢工房 執行役員 兼 リノベーションプランナーの光安に、実家リノベーションのメリットや注意点を聞いてみました。

後半では、実家リノベーションを検討することが多い50・60代の方に向けて、終の棲家にする際に必要なバリアフリー対策もご紹介しています。

リノベーションプランナー 光安 裕恵
【光安】
・執行役員 兼 リノベーションプランナー
・福祉住環境コーディネーター2級
・インテリアコーディネーター
・整理収納アドバイザー2級
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実家リノベーションのメリット

メリットの写真

1.思い出があるおうちで暮らせる

古くなったとは言え、思い出の残る場所が全部無くなってしまうのは、寂しいですよね。実家リノベでは、新しくするところは新しくしつつ、思い出の柱や建具などを部分的に残すことができます。暮らしの快適性を向上させながらも、思い出を感じながら暮らすことができるのが、実家リノベの良いところです。

2.コストを抑えられる

一から土地や物件を購入する必要がないので、性能向上や内装デザインに予算を割けるのも、実家リノベのメリットです。しかし、戸建ての場合、建物の状態によっては手を加える箇所が多くなる場合もあり、必ずしもリーズナブルとは言えないのが難しいところ。慎重に検討する必要があります。(詳しくは次項の「実家リノベーションの注意点」で解説しています。)

3.税金の負担を抑えられる場合がある

二世帯住宅にリノベーションして親と同居すると、土地の相続税評価額が減額される場合があります。

また、新築への建て替えと比べると、建物の評価額が上がらない場合があるので、固定資産税は増やさずに、新築さながらの快適な暮らし実現できます。

※どちらも要件が細かく決まっているため、すべての方に当てはまるわけではございません。事前にご相談ください。
※2025年4月時点の情報です。

実家リノベーションの注意点

注意点の写真

1.家の状態を確認する(耐震性/耐久性を確認する)

元の家の状態によって、必要な工事や費用が変わってきます。特に戸建ての場合は耐震性・断熱性・外壁の状態など確認する箇所が多いため、まずは現状を把握することが重要です。

こちらの記事では、ホームインスペクション(建物状況調査)についてご説明しています。

▶︎「中古戸建物件って大丈夫?ホームインスペクションのすすめ」

2.希望を明確にし、メリハリをつける

特に戸建ての場合、土地代がかからないとはいえ、物件の状況とご希望の内容によって、費用が変わってきます。
「新築と変わらないレベルで性能を向上させたい。」「性能はそこそこで良いけど、内装を好みにしたい。」「家族みんなで過ごす1階は性能も内装もしっかりしたいけど、2階はそこまでしなくても良いな。」などご希望は人それぞれだと思います。本当に実現したいことを整理し、メリハリをつけることが大切です。

3.将来のライフスタイルを考える

お子様の成長・巣立ち、自身の高齢化、など最適なお住まいはその都度変わっていきます。今のことだけではなく、5年後10年後のことも想像しながら「今やること・やらないこと」を検討する必要があります。

戸建ての場合は、とりあえず1階だけ。マンションの場合は、リビングと水回りだけ、など将来のリノベを見据えて、意図的にリノベしないお施主様もいらっしゃいます。

実家を【終の棲家】にする際に必要なバリアフリー対策

50~60代の方で、ご両親のお住まいを引き継がれる方も多くいらっしゃいます。50~60代というとまだまだ現役世代ですが、年を重ねた際の使い勝手まで考えられるとベストです。

1.手すりを付ける

お風呂の手すりの写真
最近ではおしゃれな手すりもありますのでお風呂、洗面所や玄関につけておくと便利です。

既存のユニットバスへ手すりを追加される場合、あまりおしゃれなものがないので、浴室を新しくする際は、手すりの計画も一緒に出来るとベストです。

(既存ユニットバスへの手すりの取付自体は可能なので、ぜひご相談くださいね。一緒にベストな形を探していきましょう。)

2.建具のタイプを選ぶ

建具の写真1

開き戸

建具の写真2

引き戸

事例をもっと詳しく見る:Case.78コトリノマンション横浜スタジオ

車いすの際は、開き戸だと扉の開け閉めが大変なため、引き戸がおすすめです。ただ、開け閉めの音がうるさいというネックもあるので、音が気になる方には開き戸が良い場合も。また、断熱性・防音性も開き戸の方が優れているので、トイレは開き戸にしておく、など場所に合わせたカスタマイズもおすすめです。

3.緊急時を想定してお風呂のドアを選ぶ

お風呂の折れ戸の写真

折れ戸

開き戸は清掃性は良いのですが、内開きのため、倒れてしまった際に外から開けられないというデメリットもあります。折れ戸の場合は、小さいスペースだけで開けることができるので、緊急時を考えると折れ戸がおすすめです。

4.キッチンの取っ手は、握って引けるものを選ぶ

手掛けや小さな取っ手など、おしゃれなデザインのキッチンも増えてきています。しかし、年を重ねて握力が弱まってくると、使い勝手が悪く感じることも。しっかり握って引ける取っ手をおすすめさせていただくこともあります。

キッチンの取っ手の写真1

取っ手付き

事例を詳しく見る:Case.69変化を楽しむ

キッチンの取っ手の写真2

取っ手なし(手掛けタイプ)

事例を詳しく見る:カフェのようなLDK

      

5.照明計画

照明の写真

事例をもっと詳しく見る:みんな、いっしょ

年を重ねると暗い場所で見えづらくなる場合があるので、照明計画は重要です。

夢工房では通常は1灯60Wのご提案をすることが多いですが(ダウンライトの場合)、高齢の方の場合、ダウンライトの灯数を多くする、100Wにするなどもご提案させていただきます。「今は大丈夫だけど10年後は不安かも…。」という方は、調光や調色の出来るライトを選んでシーンに合わせて調節するのもおすすめです。

実家リノベーション 事例紹介

実家をリノベーションした事例をご紹介します

二世帯住宅の一世帯分をリノベーション

実家リノベーション事例の写真1

事例をもっと詳しく見る:ゆるくつながる

元々2世帯住宅として建てられていた1世帯分をリノベーション。ロフトの上側をご主人の書斎、下側はお子様のおもちゃ収納、屋上バルコニーは家庭菜園がお好きな奥様のためのスペース、とご家族それぞれのスペースを作りました。

思い出の詰まった実家を、姉妹で住める二世帯住宅にリノベーション

実家リノベーション事例の写真2

事例をもっと詳しく見る:思い出に包まれて

長年住み慣れたご実家である3階建ての戸建てを、姉妹で住める二世帯住宅にリノベーション。リノベーション前は物置状態だったという1階にキッチン、洗面、浴室、トイレなど、水廻り全てを新設、もともとある2階の生活空間と分けることで二世帯化を図りました。

どちらもお父様が大切にされていた階段箪笥や船箪笥を置けるスペースも確保し、思い出を大切にしながら暮らせるお住まいに生まれ変わりました。

祖母から住み着いだ戸建てをリノベーション

実家リノベーション事例の写真3

事例をもっと詳しく見る:いないいない、ばあ!

おばあ様から住み継いだ戸建てをフルリノベーション。

「自然素材を使いながら、住みやすく、でも祖母の面影も大切にしてくれるバランスのいい家にしたい」というご希望を元に、収納棚やドア枠などは活かしながら、床や壁に自然素材をふんだんに取り入れ、キッチンを中心に回遊できる間取りに変更しています。

まとめ

メリットや注意点をご紹介してきましたが、実家リノベーションの良いところはやはり大切な思い出のある家を住み継げることだと思います。リノベーションをしながら親世代から引継ぎ、子世代へと渡していく、そんな良い循環を作れると素敵ですね。

コストの削減をメインに考える場合は、物件の種類・状態やご希望内容などによりケースバイケースですので、まずは一度ご相談いただけますと幸いです。おひとりおひとりに合った形を、ご提案させていただきます。

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ユメノヒ編集部・WRITER

広報・マーケティング

鈴木 未以菜 MIINA SUZUKI

舞台・映画鑑賞、ヨーロッパ旅行、モーニング、ピラティス、サイクリング

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