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【リフォーム・リノベーション事例】天井の高さや点検口の工夫を設計士が解説!

リノベーションコラム「【リフォーム・リノベーション事例】天井の高さや点検口の工夫を設計士が解説!」

こんにちは。設計デザイナーの飯島です。
施工事例のCase.80はご覧頂けましたでしょうか?ウキウキするような沢山の雑貨や、青と白を基調にした爽やかな家具が、海辺の暮らしのようで素敵ですよね。

Case.80ではお客様こだわりのインテリアを引き立てるため、設計的な工夫が家の中に散りばめられています。今回は施工事例のページだけではお伝えできなかった設計ポイントをご紹介致します。

天井が高い家は良い家?
マンションの構造を生かした天井デザイン

高い天井は開放感があります。しかし、暗い夜があるから太陽の光を眩しく感じるように、天井高の低い空間があるからこそ、高い空間をより広く感じられるという考え方もあります。

RC造マンションのI様邸は、リビングとダイニングの間に大きな構造梁がありました。計画当初から「リビングには青と白のソファを置きたい」というご要望があったこともあり、リビングは思い切って梁下に合わせて天井を組み、深みのあるレッドシダーの板張り仕上げにしました。これにより、低い天井を活かした、落ち着きのある空間にしています。
反対に、ダイニングは高い天井をそのまま活かし、のびのびとした空間にしています。

リビングとダイニングの間にある構造梁。

リビングダイニングというひとつの部屋の中に、あえて異なる性質の空間をつくることで、それぞれの良さを感じられる空間構成になっています。

天井の点検口を目立たせない工夫

家をつくるためのパーツは、フローリングやタイル、漆喰など美しいものばかりではありません。例えば、壁や天井に設ける点検口。設備機器などに不具合があったときに配管状況などを確認するために必要なパーツです。

一般的な既製品の天井点検口

I様邸でもキッチン横の板張り天井に点検口を設置する必要がありました。一般的な既製品の点検口は、白やシルバーのフレームが付いたものです。しかし、今回のような板張り天井に設置すると、フレームが悪目立ちしてしまいます。そこで、天井に使用した羽目板と同じ材料で点検口を造作しています。

板張りの天井に設けた造作点検口

…わかりますでしょうか?遠目の写真だと気が付きませんが、よく見ると四角い継ぎ目が入っています。仕組みは簡単。点検口の蓋に羽目板を張っているだけです。写真のように手で押し上げて開ける仕組みになっています。

手で押し上げると開く仕組み

設備のメンテナンス上、設置せざるを得ないパーツも、周囲に馴染む仕様にすることで、すっきりとした空間にしています。

まとめ

施工事例をもっと詳しく見る> 「カリフォルニアの風を感じて」

いかがでしたか?一軒の家の中だけでも様々な設計上の工夫をしています。夢工房では、一件一件、お客様の暮らし方を丁寧にヒアリングし、ライフスタイルに合った間取りはもちろん、使いやすさや見た目の美しさにもこだわった設計を心がけています。
ぜひ、大切な住まいづくりのお手伝いをお任せ頂けますと嬉しいです。

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ユメノヒ編集部・WRITER

設計デザイナー

飯島 千央 CHIOU IIJIMA

料理・パンづくり・トランポリン・読書

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