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知っていて損をしない!フローリングの豆知識

リノベーションコラム「知っていて損をしない!フローリングの豆知識」

こんにちは!施工管理の橋爪です。
先日長瀞のラフティング体験に行ってまいりました!
初めての体験でしたが、晴天の中自然を感じることができて、とても良い思い出になりました。川から見る長瀞の岩畳、まさに自然の産物という佇まいでかっこよかったです。
皆様もぜひ行ってみてください!

さて、本日はフローリングの秘密について書いていこうと思います。
今まで、フローリングの種類やお手入れ方法をお伝えしてきましたが、今回は知っていて損をしない豆知識を皆様にお伝えしていきます!

節で分かる!?地に生えていた時の方向

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真1

このフローリングが、かつて木として地に生えていた時の上下が皆さんは分かりますか?
実は、節を見ると分かるのです!

そもそも、節は一体何なのか?
簡単に言いますと、節は枝の根本です。
枝は幹の外側に生えているので、節があるフローリングは全て幹の外側から取ったものなのかと思いがちですが、そういうわけでもございません。
木の成長と共に、枝が幹に飲み込まれることがあるため、節が幹の中にあることはおかしいことではないのです。

節の周りに線がありますが、節の上側は線が詰まっており、下側は間隔が広いですよね。
つまり、この節の部分に生えていた枝は、この向きで生えていました。
ということは、この写真のフローリングは写真の方向通りに幹が生えていたということになります。
実際に生えている木を見るとなんとなくイメージがしやすいかと思います。

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真1.5

枝の上部分は詰まってキツイ感じがして、下部分はゆとりがありますよね。

それの様子が節の周りの線に表れているため、節を見れば生えていた方向が分かる、ということになるのです。

ちなみに…
「生き節」と「死に節」があり、「生き節」は枝が生きている状態で幹に巻き込まれたため、周囲の組織と結合しており、本来の節が残ることが多いです。
「死に節」は枯れた枝が幹に巻き込まれたものなので、周囲の組織とは結合しておらず、ぽろっと節が取れてしまいます。
フローリングを製材している際に死に節が取れてしまった部分にはパテ処理や同じ材料で埋め木をして出荷されております。

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真2

「埋め木」

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真3

「死に節」

建築の構造材(柱や間柱)も節を見てその木材本来の姿(幹の生えていた方向を上にして)で使用します。

無垢フローリングの裏側

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真4

皆様は無垢フローリングの裏側を見たことがありますか?
無垢フローリングの裏は写真のように加工がされております。
これは、表面の割れ・反りを防ぐため、施工時の余分な接着材を逃がすための溝です。

フローリングとフローリングの間の「見えない」隙間

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真5

写真の赤丸部分、隙間があるのが分かりますか?
フローリング同士の表面側に隙間はないですが、裏側には隙間が空いています。
これは加工ミスではなく、あえて、このようにしております。
無垢材は皆さんがご存じの通り、湿度によって伸縮します。
この隙間は、フローリングが湿気を吸って膨張した際、フローリング同士が押し合ってしまわないようにあえて空間を開けております。
押し合ってしまうと、フローリングが浮いてきたり、床鳴りの原因になってしまうことがございます。

では、表面の繋ぎ目部分はくっついてしまってもいいのか、という疑問が湧いてくるかと思います。
以前、ブログでお話したことがありますが、フローリングを施工する際、
スペーサーと呼ばれるものをフローリングの間に挟みながら貼っていき、あえて隙間を開けていくことで、膨張した際の不具合が出ないように施工しております。

無垢フローリングの幅でお部屋の印象が変わる?特徴と施工事例まとめ!

他にもフローリングの豆知識いろいろ

知っていて損をしない!フローリングの豆知識 写真6

最後に、フローリングの豆知識を紹介したいと思います。
・フローリングのおもてうら
フローリングには、表と裏がございます。
年輪の弧の外側を「木表(きおもて)」、内側を「木裏(きうら)」と呼びます。
木は木表側に反る特性があります。

・フローリング同士の繋ぎ目部分
突起がある方を「オス実(さね)」、凹んでいる方を「メス実」と言い、このような加工を「本実(ほんざね)」と呼びます。
本実とは別に、「相じゃくり」という加工もございますが、業界用語では「長介加工」と呼ばれています。
「長介」とは、少し顎が出ているように見えることから、いかりや長介さんの名前が由来となっているそう…!

まとめ。床材や木の性質を知ってリフォーム・リノベーションをもっと身近に!

いかがでしたでしょうか?
お家の顔にもなる無垢フローリングですが、見えないところで無垢の性質とうまく付き合っていけるような秘密の加工がしてあったり、幹として地に立っていた時の名残があったり…
触り心地以外に自然を感じられるポイントがあるのも、無垢材の良いところですね。

お家に無垢材を使用している方や、フローリングサンプルをお持ちの方はぜひ、本日紹介した豆知識の内容を実際に見てみてください!

もちろん、弊社ショールームでもたくさんのサンプルや、実際に床に貼られた無垢フローリングを見ることができますので、是非見学にいらして下さい♪
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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