こんにちは。施工管理の橋爪です。
夏がきました!
夏はやりたいことがたくさんあるのでワクワクしますね♪
今年は、数年前に1シーズンだけ挑戦してご無沙汰してしまったサーフィンに再挑戦する予定です…!
さて、今回は“塗装”について書いていこうと思います。
外壁の塗装を塗り直す、という言葉はよく耳にするかと思いますが、お家の中の壁や天井の仕上げで使用されることもあるのです。
今回は内壁塗装、外壁塗装の事例や塗装材料の基礎知識などをご紹介いたします。
目次
塗料はざっくり分けて2種類
塗料は大きなくくりで分けると2種類ございます。
①OP塗装 = 油性塗料(Oil Paint)
②EP塗装 = 水性塗料(Emulsion Paint)
ホームセンターでよく見かける水性塗料は、壁や天井に使用される石膏ボードやクロスに塗るもので、木部に使用すると良いものは油性となります。
DIYで木材などを使用し、仕上げに塗装をする場合は油性塗料がおすすめということです。
これらの特徴から、下記のように使い分けられております。
外壁の塗装→水性塗料※=外壁によく使用されるモルタルは、水で溶かして使用するもの=水性との相性◎
木部や鉄部の塗装→油性塗料=木や鉄は水分で腐り錆びる。これらの耐性をあげるときに油を塗ることがある=油性との相性◎
※「外壁」と大きくまとめましたが、屋根の妻側の「破風」が木部であったり、板張りの外壁の場合は油性を使用しますので、使用されている材料によって塗り分けます。
すっきりとした印象を与える室内塗装
こちらのお家では、1階の和室以外の壁と天井を全て塗装仕上げにしました。
白いさらっとした壁に、キッチンの綺麗な青色が生えて素敵な空間に仕上がっております。
こちらの壁は和室らしさを感じられる落ち着いた色での塗装。(塗装職人さんが自らご自宅を改装されたお写真をお借りしました)
アクセントとしてお部屋の一面だけ色を変えてみたり、お部屋ごとに色を変えて雰囲気づくりをするのも良いですね。
壁を塗装にしたいけど柄があったらいいな、なんて思った方、いますか?
柄も付けられます!
塗装を塗るときに使用するローラーに、「パターンローラー」というものがあり、雲やお花の模様をつけることができます。
または、「マスチックローラー」というものを使用すると、ごつごつした仕上がりになり、無骨なデザインにすることもできてしまうのです!
シンプルな外観から鮮やかなお家へ。外壁塗装
Before
こちらのお家では、内装のリノベーションと共に外壁工事も行いました。
外壁はモルタルが使用されていましたので、インディフラッシュセラ(日本ペイント)という水性系塗料を使用しており、木材出てきている破風はファインウレタンU100(日本ペイント)を使用しております。(ウレタン塗料は油性の仲間)
完成後のお写真はこちら!
After
程よい鮮やかさがあるブルーグレーになりました。
ウッドデッキもできて、素敵なお家をバックにお庭を眺めながら過ごす時間は素敵なものになりそうですね♪
塗装完成後の姿は…?塗装を取り入れたリノベーション事例
ここで、実際に、内装に塗装を取り入れたリノベーション事例をご紹介します。
様々なお部屋にアクセントカラーのあるおうち
お子様が遊ぶスペースは明るい青空のように明るく、廊下は白い建具や室内窓が生えるダークカラーのネイビーを使用しております。
その部屋の雰囲気に合わせて色を決めるのも楽しいですね♪
施工事例をもっと詳しく見る 「彩る、色たち」
お施主様が大切にされているアンティーク雑貨が生えるように、壁はシンプルに塗装で仕上げたレストラン
壁に飾る絵や小物の雰囲気を壊さぬよう、壁をまっさらな白い塗装で仕上げました。
色々なお客様が出入りするレストランなので、もし少しキズがついてしまっても、ご自身で補修することも可能です!
施工事例をもっと詳しく見る 「中庭のあるレストラン」
ヴィンテージな室内と、色鮮やかな明るい外壁
お部屋の中の柱や筋交い、キャットウォークはヴィンテージな雰囲気を出すためにオイルステインで着色をしております。
この事例のようにアクセントとして着色をしたり、着色したフローリングの色に合わせて塗装することも可能です。
床の色をメインに決めた際、カウンターや棚に無塗装の杉やタモを使用すると、床の色、棚の色、壁の色で統一感が出ない可能性がございます。
そんな時は、塗装屋さんの色合わせ技で着色をしてしまえば問題解決!
フローリングや建具の色に合わせたり、好きな無垢材を好きな色にしてしまえば、さらに素敵な空間になりますね。
施工事例をもっと詳しく見る 「変えると、残す」
塗装前・塗装後をビフォーアフターで見ると分かりやすい
こちらは夢工房で取り扱っている自然塗料リボスの塗装で着色をしてから、クリア塗装をした階段部の比較です。
無塗装と塗装で木目の目立ち方が違うので、印象が変わりますね。
色の出し方もコツが必要で、同じ塗料でも、塗り方によって雰囲気が変わります。
・そのままの木材に塗装→色が濃くなる
・木材にサンダーがけをして塗装→上記に比べると色が薄くなる
・塗料を塗ってすぐに拭き取る→薄く、木目が出るような仕上がりになる
ただ、“超仕上げ”という加工がされている木材は水を弾く性質があるので、それを塗装する場合はあえて粗いペーパーでやすってから塗装を致します。
DIYをする方はぜひご参考にしてみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
施工管理を始めた時は、塗装に関してなんとなく記憶しておりましたが、いざ勉強してみると、すごく納得する使い分けをされており、よく考えられているのだなと感じました。
外壁塗装はただ塗り替えるのではなく、雨漏れの心配がないかチェックをする機会にもなりますし、長年私たちを雨風から守ってくれた建物の洗浄の機会にもなります。
今回の記事をきっかけに、塗装仕上げも選択肢にぜひ入れてみてください♪