こんにちは。
リノベーションアドバイザーの中田です。
本日は断熱工事についてご紹介します。
よろしくお願いいたします。
目次
断熱工事とは
断熱工事とは、一言で言うと「熱しにくく、冷めにくい」お住まいにするための工事です。
夏の太陽の熱や、冬の寒い空気に影響されにくいお住まいが、より「断熱性能の良い」お住まいというわけです。
断熱材と建物の隙間を作らないように施工します。
隙間が少しでもあると、そこから冷気や熱気が入ってくるので、効果が十分に発揮されません。
十分な断熱工事を行うことで、カビや結露の防止も期待できます。
断熱性能はサッシや断熱材の性能をよくすることでより良くなります。
サッシ
以前、サッシについての記事を書かせていただきましたが、お家の中で外気の影響を受けるのは50%以上がサッシ部分となっています。ですから、サッシも出来るだけ断熱性能を高めてあげることが大切です。
断熱材
冷暖房を入れたとしても、断熱材がしっかり入っていないと、熱効率が悪くなり、電気代は上がるばかりに…
エアコンをつけているのに窓を開けているような、そんなイメージです。
ご予算が許す限り性能の良い断熱材を使用することが出来ると、いいですね。
断熱材の主な材料
グラスウール
ガラスを原料とした断熱材です。ウールのように見えるのでグラスウールと呼ばれています。
ガラスを主原料としているため燃えません。
また、資源ごみとしてリサイクルされたガラス材を使用しているため、エコな素材でもあるんです!
押出発砲ポリスチレン板
発泡スチロールのようなものですね。
床下に施工するので、シロアリ被害がご心配でしょう…
実は発泡スチロールはシロアリの大好物なのですが、床下に使用する断熱材には特殊な防蟻剤が入っており、シロアリ被害を防ぐ仕組みとなっています。
薬剤の現場塗布や土壌改良に比べ、薬剤を吸水性の低い断熱材に混入していることで薬剤の流失がほとんどありません。
古い断熱材は使えるの?
コストを抑えるために、既存の古い断熱材をそのまま使用することは出来るのか?
というご質問をいただくことがあります。
答えはイエスです。古い断熱材をそのまま利用することは可能ですが、注意しなければいけない点としては
・カビが生えている場合がある
・性能が現在のものよりも劣る
といった点が挙げられます。
ただ、断熱材をすべて交換するとなると、
・既存の壁・床の解体
・新規断熱材の施工
・新規壁・床の施工
等の工事が発生しますので、2階建ての戸建てで100万円以上かかってしまいます。迷いどころですね…
補助金について
世界中でみると、日本はとても断熱性能の低いお住まいばかりだそうです。
反対に欧州では、新築住宅で結露が起こると施工者が責任を問われるといいます。
日本も世界に追いつくべく、2025年には「省エネ基準への適合が義務化」されたり、2030年には省エネ基準がさらに厳しくなる見込みです。
そのような改革に向けて、様々な省エネ住宅関連の施策が始まっています。
その一つとして、国や地域は補助金を出しています。
こちらの記事で「住宅省エネ2024キャンペーン」について、詳しく解説しております!
補助金を賢く使ってリノベしよう!住宅省エネ2024キャンペーン(リフォーム編)
夢工房で申請のお手伝いをさせていただきますので、是非ご活用いただければと思います。
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