はじめまして。設計の秋山です。
今回から芝・滝沢に続いてユメノヒ記事の仲間入りさせていただきました!
温かい目でみてくだされば嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
突然ですが皆さん、動物はお好きですか?
私はラブラドールレトリバーを実家で飼っていたので、ワンちゃんが大大大大好きです。
総務省によりますと、2021年時点で日本の犬猫の飼育頭数は1605万頭に対して、15歳未満のこどもの数は1493万人。
こどもの数より猫ちゃんワンちゃんの方が多いのですね~
実際に、猫ちゃんのキャットウォークやワンちゃんのお部屋リノベをご相談にこられる方も多く お打ち合わせをしていても、いかに家族の一員としてかけがえのない大きな存在になっているのか分かります。
さて本題ですが、今回は私が担当させていただきました 【猫ちゃんリノベ】 について施工写真と一緒にご紹介いたします!
目次
①猫ちゃん脱出防止 造作ドア
■ Before…
猫ちゃんが脱出してしまう可能性があるので玄関先にドアを設けて、猫ちゃんの行動範囲を広くしてあげたいというのがご相談内容。
分かりやすいイメージ写真もご用意いただき、打合せを重ね、お見積りと図面におこしていきます。
こだわりのポイントとして、格子のピッチを 以前猫ちゃんがすり抜けてしまったという最小の隙間を教えていただき、全体のバランスで格子の大きさ(なるべく細く)を決めていきました。
隙間が55mm前後くらいでもスルスル~っとすり抜けてしまうとのお話を聞いたときは驚きでした・・・!
■ after!
来客があった場合もこれで安心ですね。
通常、ドア枠は両サイド・上と3方向に廻っていることが多いのですが、今回は折り上げ天井になっているので 両サイドの2方枠のみにしました。
上部の空間は今後お客様ご自身でドアの脱着が簡単にできるように空けております。
今のお住まいの状態で少しでも余分な工事がでないよう心がけました。
②猫ちゃん侵入防止 造作ドア
■ Before…
お料理をする際にキッチンのほうに猫ちゃんが侵入してしまうとのお話。
ただ、塞いでしまうと圧迫感がでてしまう・・・
こちらのお悩みは愛猫家の方は、あるあるなのではないでしょうか?
■ after!
猫ちゃんの侵入は防ぎますが閉鎖的にならず、かつ、お料理をしながらもTVを見ることやリビングの様子を確認できる空間に。
キッチンに入る扉はアウトセット引き戸を採用。
(アウトセット引き戸:壁の外側に扉が出ている引き戸のことを言います。)
こちらも玄関の扉と同じく 下地を入れる という余分な作業は無いように現状の形を生かしました。
カウンター上の引き違い戸もお手入れの観点から上から吊っている扉にしています。
こちらはFIX窓。
当初 ガラスでご提案しておりましたが地震などの心配もあり、アクリル板に変更しました。
厚めの板にしましたので強度もあり、遠くからみるとガラスと変わりません。
③お気軽にできる!ペット(キャット)開閉ドア
既存のドアに小さく開閉キャットドアを設けました。
こちらは、比較的お手軽に猫ちゃんのためにできる工事のひとつかと思います。
キャットドアを通っている最中に扉に挟まれるのが怖いようでまだ 大活躍! とまではいってないようですが 使っていくうちに徐々に慣れてくださると嬉しいです^^
④壁に設置する 猫ちゃん通路
廊下とリビングを間仕切っている壁に開口を設け、リビングドアを閉めていても猫ちゃんが自由に行き来できる通路を設置。
こちら、大活躍とのことです!
猫ちゃんの腰回りサイズを計測いただき、開口サイズ検討の上 施工いたしました。
床材と枠の色がマッチしていてとってもかわいいですね。
⑤猫ちゃんスペースとして 和室から洋室に変更
■ Before…
猫ちゃんが和室で過ごしていることもあり、メンテナンスの面からも和室⇒洋室に変更ご希望。
こちらはペットリノベに関わらず、多いご要望です。
和室⇒洋室変更のコラム は、こちら↓にもあります。
■ after!
押入もクローゼットに変更してより使いやすくなりました。
また、旧和室がリビングと繋がっているため、既存の床と旧和室の床の間に 真鍮の床見切り を入れております。
和室を洋室に変更することでリビングが広がり可動スペースも広がります。
こちらの床見切りがあることで 新旧入り混じった床の張り替えも可能です。
しっかりと新旧と見切る機能があり、そしてかわいい。強いアイテムですね。
今回は住みながらの工事ご希望でしたので、全体的に新旧にメリハリをつけてなるべく工事箇所を増やさないご提案を意識させていただきました。
住みながらのリノベーションできる・できない?とご不安な方はコチラをご参考にするとよいかもしれません。
愛猫と暮らす家にするアイデア3選!リフォーム施工事例
①筋交いを利用したキャットステップがある家
施工事例をもっと詳しく見る 「愛着の街で、心地よく暮らす」
間取り変更の際にあらわしになった筋交いがキャットステップになっている施工事例です。
間取りを整理することで明るく広くなったリビングに愛猫のスペースができて、空間のアクセントにもなっています。
②猫も人も快適に過ごせる家
施工事例をもっと詳しく見る 「猫と空色」
壁に設けた飾り棚がキャットステップになっているお住まい。
リフォーム時に5匹の猫ちゃんと暮らしていたお施主様の長年のお悩みはトイレ置き場でした。
カウンター下部の見えないところに隠せるようあらかじめ設計。
置き場所を考えたり、隠せるようにしたり等、暮らしの快適性を考えるのもペットリノベのポイントです。
③キャットステップ・キャットウォークで自由に行き来できる家
施工事例をもっと詳しく見る 「ここちよいキョリで暮らす」
リビング引戸の周囲にキャットステップとキャットウォークを設けた事例です。
無難になりがちな袖壁ですが、足場を設けるだけで猫ちゃんの好きな高い場所をつくれるのでおススメです。
よく見ると建具上部・垂れ壁にも通り抜けられる穴が・・・。
引戸を閉めきった状態でも猫ちゃんは行き来が出来るので安心ですね。
前章で紹介した通路は低い位置でしたが、高いところも猫ちゃんに喜ばれそうです!
まとめ。大切な家族の一員としてのペットリノベーション
いかがでしたでしょうか?
少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
今回のご紹介は猫ちゃんリノベでしたが、大切な家族の一員としてのペットリノベ。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ!
最後に・・・
お施主様の多大なるご協力やお優しいお人柄のもと、スタッフ並びに職人さんが大変工事しやすく本当に感謝しております。
猫ちゃんの 工事によるストレスやご在宅の調整、たくさんのご迷惑・ご不便をおかけしましたが無事にお引渡しができ、ほっとしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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