皆さまこんにちは!不動産担当の和泉です。
2022年という響きにもようやく慣れてきた頃ですね。
まだまだ寒い日が続いておりますが、冬至と比べると日照時間は1時間ほど伸びているそうです。今から春が待ち遠しい、そんな今日この頃です。
さて、今回は不動産取引でよく出てくる用語3選とその内容についてまとめました。
不動産業界で頻繁に利用する用語を少し詳しくご紹介させていただきます。不動産購入検討時にお役に立てれば嬉しいです。よろしくお願いいたします!
目次
① “仲介/売主”
よく不動産の販売図面の右下部分に「仲介」または「売主」と記載されていますが、これは取引形態を示しています。
仲介とは文字通り、売買契約や賃貸の契約の際に売主と買主の間にたって契約を成立させることを目的としており、取引成約時には仲介手数料が発生します。
売主様側の仲介会社を「元付(もとづけ)」、買主様側の仲介会社を「客付(きゃくづけ)」と呼ぶこともあります。
一方で、取引形態が売主となっている場合は、売出中の物件の所有権を持っている会社なので、仲介手数料は発生せず、直接取引となります。
新築マンションや建売住宅では、その建物を建てた会社が売主になっていることが多く、中古の物件の場合は、リノベーション済の再販物件などに多いです。
不動産取引は成功報酬!「片手」「両手」ってなに?
売主以外の不動産会社の報酬は仲介手数料なので、取引が成立しなければ、不動産会社に利益は発生しません。
完全な成功報酬であるというところは他業界に比べて特徴的ですね。
「片手仲介」、「両手仲介」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
売主様から預かった物件を自社のお客様に仲介をした場合、売主様と買主様の両方から仲介手数料を得ることができるので、これを「両手仲介」と呼びます。
一方で、売主様または買主様のどちらか一方のみの仲介の場合は「片手仲介」です。
仮に3,000万円の物件を両手仲介した場合、192万円(税抜)が1回の取引での報酬となります。
媒介契約ってなに?
不動産の売却や購入を不動産会社に依頼する場合は、「媒介契約」を締結します。
媒介契約には3種類あり、不動産会社からの報告の回数や他社との取引の縛り、不動産流通機構への登録の有無などが異なります。
※公益財団法人東日本不動産流通機構HPより引用
自己発見取引とは、売主様がご自身で買主様を見つけた場合の取引が可能という意味ですが、稀に売主様がお知り合いの方と直接取引することはあるみたいです。
② “登記簿謄本(登記事項証明書)”
登記簿謄本(謄本と呼ぶこともあります)とは土地や建物の不動産の戸籍のようなものです。謄本を読めば、現在の所有者、所在地や面積、構造や地目などの基本的な情報が手に入るため、不動産会社の担当者が取引の際にまず確認する書類のひとつです。登記簿謄本は現在、電子データで管理されているので、調査の際は「登記事項証明書」をインターネットから取得しています。(登記簿謄本と登記事項証明書は実質的に同じものと考えて問題ありません)
権利関係などを記録して誰にでも分かるようにするための制度なので、法務局に行けば、どなたでも取得できます。
登記について
登記簿謄本は①表題部②権利部甲区③権利部乙区に分かれているのですが、登記が義務付けされているのは①の表題部登記のみです。
権利部甲区・乙区の登記に関してはあくまでも任意のため、実際の状態と書類の内容が異なることもあります。
所有権移転登記は第三者に対抗するためにほとんどの場合行いますが、地目の変更登記などは現況と異なる場合もあります。
③ “レインズ”
「レインズ」という言葉を聞いたことはございますか?正式名称は「不動産流通標準情報システム」といい、英語表記のReal Estate Information Network System の頭文字を取ってレインズと呼ばれています。売却や賃貸の不動産情報を全国の不動産会社に共有するためのシステムで、不動産会社のみが閲覧できます。不動産の購入相談を行った場合、まずはレインズに掲載されている物件からご紹介があるかと思います。
※公益財団法人東日本不動産流通機構HPより引用
多くの物件は大手ポータルサイトにも掲載されているので、レインズだけに掲載があって、ポータルサイトには載っていないということはあまりないのですが、最新の販売状況や、過去の取引に関する成立日や取引価格なども確認できるので、不動産会社が行う査定の際にも活用されています。
未公開物件ってあるの?
前述の元付の不動産会社は自社のお客様の中に、売却依頼を受けた物件と希望が一致した方がいれば、レインズや自社ホームページに掲載する前に顧客にご紹介できるので、これがいわゆる「非公開物件」と呼ばれています。
非公開物件が契約となれば、売主様と買主様の両方の仲介となるので、不動産会社にとっては嬉しい両手仲介となります。
ただ、一般媒介契約であれば、レインズに掲載しなくても良いのですが、専任媒介契約や専属専任媒介契約はレインズに掲載するまでの期間が定められているので、自社内で顧客がいない場合は期日までにレインズに掲載されることになります。
ひと昔前は情報を共有せずに物件情報を隠しもつ「囲い込み」を行う会社も少なからずあったようですが、近年では公正で適切な不動産取引のため、レインズの改正なども行われています。
不動産会社というとどうしても悪いイメージを持つ方もいらっしゃるので、少しでもクリーンなイメージを持っていただけるようになればいいなと思っております。
まとめ。中古+リノベーションは人生の中の大きなイベント
施工事例をもっと詳しく見る 「緑を添えてむ」
知っておきたい不動産用語編、いかがでしたでしょうか。
聞きなれない用語が多い業界ですが、人生の中の大きな買い物ですので、少しでも疑問が解消された状態で不動産購入や売却活動を行って頂きたいと思っております。
「少し話を聞いてみたいな」という方は、個別相談会もご予約制にて随時承っておりますので、ぜひお問合せを頂ければと思います。ありがとうございました!
おまけ
不動産会社は水曜日が定休日の場合が多いですよね。
一説には、「契約が水に流れる」というのを避けるために水曜日をお休みにしたと言われています。個人的に平日休みが好きなので、水曜日休みは嬉しいです。
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