こんにちは。リノベーションプランナーの遠藤です。秋も深まってきましたね。
さて、本日の記事は「住みながらのリノベーション」について。
今お住まいのお家をリノベーションする際、
「引っ越さないとリノベーションできない?」「いつもの生活をしながらリノベーションできるの?」
とお悩みになる方は多くいらっしゃるかと思います。
今回の記事ではそんな「住みながらのリノベーション」の気になることについて書かせていただきます。
※現在、夢工房では、在宅工事は諸般の事情によりお受けしておりません。(OB様に関しましては、今まで通りご相談ください。)
目次
住みながらのリノベーションが“できるケース”と“できないケース”
今お住まいのお宅をリノベーションする際には、お住まいのまま工事ができる場合と、一時的なお引っ越しが必要な場合があり、それは工事をする範囲によって決まります。
住みながらのリノベーションができないケース
まずは、住みながらのリノベーションができない場合について。
フルリフォームや大規模な改修の場合には、住みながらの工事をすることは難しいものとなります…
具体的には、
✓大きな間取り変更がある場合
✓スケルトンリフォーム
✓間取り変更はほとんどなくても床や壁・内装材を全部屋やり替える場合
間取りを大きく変更するフルリノベーション・スケルトンリフォームの場合は、壁や床・天井を全面的に解体していくので、生活場所の確保ができない、というのは想像しやすいかと思います。
しかし、〈間取り変更はほとんどなくても床や壁・内装材をすべてやり替える場合〉というのは、「工夫すればわざわざ引っ越さなくても、住みながらリフォームできるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、部屋ごとに順番に着手していけば出来なくはないかもしれませんが、
実際の工事の手順としてまず大工さんが床を張って、その後に内装屋さんが壁紙などの内装材を施工する、という工程で進んでいきます。
どうしても、〈大工さんの作業→内装屋さんの作業〉という順序になるので
部屋ごとに作業していくとなると、職人さんたちの手間が多くなってしまい、それに伴い工期も長くかかってしまうので(その分コストもかかってしまいます)、現実的には難しいのです…。
お住まいになっている状態だと、「スムーズな工事ができない」「工事中の居住スペースの確保が難しい」という工事内容の場合は、一時的なお引っ越しをお願いさせて頂いております。
お引っ越しが必要となる際には、弊社では一時的な仮住まいのご紹介サービスやお荷物のお預かりサービスもご紹介させて頂いております。
リフォーム前の準備の段階からサポートをさせて頂きますので、是非ご相談頂きたいと思います。
住みながらのリノベーションができるケース
住みながらリノベが可能なのは、具体的には下記のような場合です。
✓水廻り設備のみの交換(キッチン・お風呂・洗面台・トイレ)
✓部分的な床の貼り替え/壁紙の貼り替え
✓部分的な収納の造作
✓小規模の間取り変更(1部屋を2部屋に分ける程度)
マンション・戸建て問わず上記のような場合は住みながらでもできるケースが多いです。
基本的に「生活スペースが確保できる」程度のリフォームであれば、住みながらでも可能だという風に考えて頂ければと思います!
住みながらリノベーションをする場合の工事期間について
工事範囲と工事期間の目安
住みながらリノベーションの場合の工事期間は、改修する内容にもよりますが、
2、3日~長くても1か月程度です。
具体的には、下記のようなスケジュール感。
〈水廻り設備の交換〉
- ・キッチン・お風呂・洗面台・トイレ をすべて交換
- →3週間~1か月程度
- ・キッチンのみ交換(間取り変更なしの場合)
- →3日~1週間
- ・お風呂のみ交換(間取り変更なしの場合)
- →3日・4日
- ・トイレのみ or 洗面台のみ交換
- →1~2日
〈水廻り交換を伴わない小規模リフォーム〉
- ・部分的な間取りの変更(1部屋を2部屋に分ける程度)
- →2週間~1か月程度
- ・部分的な収納の造作や壁紙の貼り替え
- →3日~1週間程度
工事の内容・状況によっても異なりますので、上記は目安として考えて頂ければと思います。
住みながらリノベーションする時の暮らし方
住みながらリノベの工事中は、範囲や期間にもよりますが、工夫をして過ごして頂く形になります。
どうしても工事中は入れない部屋があったり、使えない設備があったりと不便な生活にはなってしまうのですが、
何ができて何ができないのかをあらかじめ知って頂ければ、少しでも工事中のストレスが軽減できるかもしれません。
工事中、どうしても避けられないこと
前もって心の準備を頂きたいのが、住みながらリノベーション時の不便なこと。
例えば…
〈水廻り交換を伴わない小規模リフォーム〉
- ・部分的な間取りの変更(1部屋を2部屋に分ける程度)
- →色んな業者さんや職人さん、そして会社のスタッフも、毎日色んな作業や確認をさせて頂くので工事期間中は朝~夕方まで人の出入りが多くなります。毎日知らない人が行き来することになるので、ストレスに感じてしまう方は多いかもしれません。
工事によっては作業の少ない日があったり、限られた職人さんだけでの作業になったりすることもあります。 - ・作業中の音
- →解体の音や大工さんの作業、機械の音などが出ます。特に解体と木工事の音は大きいので、作業中はストレスを避けるために外出して頂くなど工夫をして頂くのが◎です。
- ・粉塵
- →床の張り替えなどの木工事がある場合には木の粉塵が工事しているお部屋内やその周辺に舞ってしまいます。
- ・ごみ
- →解体等の工事で出たごみはガラ袋に入れてベランダや駐車場などの空きスペースに置かせて頂くので邪魔になってしまい、見栄えも悪くなってしまいます。
- ・お風呂、トイレ、洗面台、キッチンが使えない
- →水廻りの工事の場合は設備が一時的に使えない状態になるので工事期間中は銭湯を利用して頂いたり、お食事は外食やレンジを活用いただくようになります。工事を終えた場所から順番に使えるようにさせて頂ける場合もあります。
住みながらリノベーションを楽しむには?
今まで書かせていただいたように、ストレスや不便の多くなってしまう住みながらのリノベーションですが、最後に、メリットや少しでも快適に過ごすための工夫について書かせていただきたいと思います。
一番のメリットは、やはり引っ越しの手間とコストを浮かせるというところです。
工事中は不便なことが多いですが、引っ越しの手間とコストと比べれば、「我慢する方がマシ…」と思われる方も多くいらっしゃるかと思います。
そして住みながらのリノベーションでしか味わえない楽しみは、「変わっていく家の様子を毎日見れること」。
解体後には、「こんなに立派な柱があったんだ~」などずっと住んでいた家の知らない良さを発見出来たり歴史を感じられることもあるかもしれません。
工事が進んでいくと、床が張られて綺麗になっていく様子や、壁が立って空間が変化していく様子を直に見られるので、なかなか面白いかと思います。
変わっていくお家に対する愛着や思い入れも強くなるかもしれませんね。
また、少しでも快適なリノベ期間にするには、下記のようなことを意識して頂けると良いかと思います!
- ✓タイミングの良い時期を選ぶ
- →大きなイベントや仕事・試験などが重なる時期は避ける、長期休みなど数日間外泊をできるような時期を選ぶ、など。少ないストレスで工事を乗り切れそうなタイミングを見計らって頂くと良いです。
- ✓普段とは違う生活を満喫する
- →工事期間中、ずっと家にいるというのはなかなかストレスフルなので家族みんなでお出かけする時間を増やす、普段は行かないようなお店での外食を楽しむ、など割り切っていつもとは違う毎日を楽しんで、それも思い出のひとつとなったら嬉しいです。
(ただ、今はなかなか外出などが伸び伸びできない時期なので、満喫するのはなかなか難しいかもしれませんね…泣) - ✓住みながら工事のストレスについてあらかじめ把握しておく
- →不便になることやストレスになりそうなことを前もって理解して心の準備をしていればいざ工事が始まった時にも心に余裕を持って過ごせるかもしれません。
工事中の注意点やストレスになりそうなことについては、弊社では前もってご説明とご相談をさせて頂くので、工事中のイメージはある程度持っていただけるかと思います。
まとめ。住みながらリノベーションのメリットとデメリットをきちんと把握して臨もう
ストレスがつきものの住みながらリノベーション。
メリットとデメリットをきちんと把握して臨めると良いですね。
住みながらリノベーションをされる場合には事前の荷物の移動等の準備や工事期間中の注意事項などスタッフとの事前の打ち合わせが必要になってきますので、ご検討される場合にはお早めにご相談されることをおすすめいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※現在、夢工房では、在宅工事は諸般の事情によりお受けしておりません。(OB様に関しましては、今まで通りご相談ください。)
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