こんにちは。
リノベーションアドバイザーの中田です。
本日は、前回の「畳の種類・敷き方編」に引き続き、和室のうんちく②を語らせていただきたいと思います!
今回は「障子の種類編」です。
目次
多種多様な障子の種類
障子の種類は実にたくさんあり、桟の組み方などによって様々な種類に分けることが出来ます。
種類によっては古風な印象やモダンな印象にすることができ、和室にはもちろんですが、洋風なインテリアに取り入れても似合うデザインもあります。
上の一覧に代表的な障子をまとめてみましたが、ひとつひとつ特徴を見ていきましょう。
荒組障子
荒間障子は基本的な組子割の障子であり、あっさりとしているため和洋どちらにも使用可能です。
荒組障子の横子を倍にすると「横組障子」と呼びます。
格子の数を増やすとそれぞれ、
②の「横繁障子(よこしげしょうじ)」(横子を倍にする)
③の「竪組障子(たてぐみしょうじ)」(竪子を増やす)
になります。
雪見障子
④の雪見障子は上半分は普通の障子なのですが、下半分にガラスがはめ込まれています。
窓の外の四季の移り替わりの景色を楽しむためにつくられた障子なのですが、そうやって、のんびり過ごすのも趣があって良いですね~。
また、このガラス部分が開く障子を⑤の「猫間障子」と呼びます。
猫間は、「寝間」が訛ったもので、寝室の換気や猫が出入り出来るようにするのためのものなので、本来ガラスは入らないとする説もあります。
猫と暮らしている方は、猫間障子を取り入れてみてはいかがでしょうか?
太鼓貼障子
⑥の太鼓貼障子は、外内両面に障子紙を貼った障子のことを指します。
障子の中に空気層が出来るので、普通の障子よりも断熱性が高く、組子が表に出ていないので掃除が楽になるというメリットがあります。
現代の住宅で多く取り入れられているインナーサッシや複層ガラスも、ガラスの間に空気層が出来るという構造を利用して、断熱性を高めています。
太鼓貼障子もその原理を利用しているのですね。
変り組障子
一覧にはない障子に、「変り組障子」があります。
細い組子を幾何学模様に組んだり、不規則な組み方をしたもので、いわばオリジナル障子といえます。
日本の伝統であり、バリエーションは無限にありますね!
とてもかっこいい空間に仕上がります。
こちらは夢工房の施工事例で、「組子」を施工した際の事例ですが、これにもし障子を貼ったとしたら「変り組障子」となりますね。
障子“紙”の種類
和紙の原料となる「楮(こうぞ)」というクワ科の落葉低木を100%使用した、手漉き(てすき)の本美濃紙(ほんみのし)が最高級グレードの障子紙です。
一般的には、木材パイプにレーヨンを40%以上混ぜた機械漉きのレーヨン障子が使用されます。
また、近年では、塩化ビニル製の合成樹脂シートをラミネートしたプラスチック障子紙を使用することもあり、丈夫で破れにくいです。
障子を活かした和リノベの施工事例
夢工房の施工事例にも「和」の要素を取り入れたリノベーションがありますので、一つご紹介させていただきます。
施工事例をもっと詳しく見る> 「和×北欧」
もともとの戸建ての風合いを活かしてリノベーションした施工事例です。
横繁障子と雪見障子を組み合わせたような障子が、柔らかい拡散光の明るさと抜けをつくっていて素敵ですね。
さらに北欧キルトやファブリックで色を加えて、あえて別テイストをミックスした空間になっています。
木造住宅ならではの既存の木部は活かしつつ、「和」と「北欧」が見事に調和し、どこか懐かしくホッとする。そんな素敵なお家です。
まとめ。リノベーションで和のデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか
いかがでしたでしょうか。
一口に障子と言っても、様々な種類がありますよね。
ここに載せた以外にもまだまだ種類がございますので、皆さまも是非探してみてください!
そして、日本らしい和のインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか♪
【関連記事】