これからヴィンテージ

大きな造作本棚で、ブックホテルのような空間を再現。経年美化する素材を使った、年月を重ねるのが楽しみになるマンションリノベーション。

賃貸にお住まいだったK様が、内見を重ねて見つけたのが約築40年マンションの一室。新築戸建てやリノベ済み物件も見たうえで「自分たちの好きなようにしたい。」と思われたのが、リノベーションのきっかけでした。

Point

ヴィンテージマンションの特徴である「上質さ」「良い年月の経過」を再現するために、自然素材を取り入れました。
占める面積の広いキッチン・建具はもちろん、巾木にまで無垢材を使用。
お部屋の顔である造作本棚にはラワンを使い、深みのある春風コルク色のオイルで塗装しています。

仕事部屋に通じるWTC(ウォークスルークローゼット)の壁面は漆喰仕上げ。開口部は実現したかったアーチ型を取り入れています。
経年変化で味が出る自然素材が、ご家族の時間とともにどう変化していくのか、楽しみな空間です。

Point

家族３人がくつろげるよう、もともと廊下だった部分をLDKに取り込み、広々とした空間を設計しました。
L型だったキッチンはI型の対面に変更したため、LDを見渡しながら炊事ができます。

「子どもが家で過ごすのを気に入ってくれたのがうれしいです。前はすぐ外に遊びに行っていたけれど、今は家で走り回れるので、家で遊ぶことの方が多いです。」

Point

本をすぐ手に取れるよう、リビングの壁一面に設けた大きな造作本棚。イメージの源はK様がお好きなブックホテルです。
下半分を可動棚にすることで、お子様が座れるスペースに大変身。
「お子様が大きくなったら棚を増やす」など、ご家族の変化に合わせてカスタマイズ可能です。

出窓に設けたベンチは、同じタモの集成材を使用。
腰かけるもよし、雑貨を飾るもよし。LDK内に、たくさんのくつろぎスペースを作りました。

・お子様部屋のポイントは、おうちのようなアーチにと車のアクセントクロスがかわいいWIC。
ただの収納スペースではなく、遊び心をくすぐる仕掛けが満載です。
・玄関にはウエスタンレッドシダーのパネリング天井を設計。入った瞬間から高級感のある空間に仕上げています。